

整形外科は、身体の運動器官を構成するすべての組織(骨や筋肉、靭帯、神経等)の病気を対象とした診療科です。
膝や首、肩、腰の痛みなど日常的に起きやすい痛みや、リウマチをはじめとする関節痛など手足の痛み、骨折、捻挫、脱臼、打撲、切り傷などの外傷全般の治療を行います。
整形外科は、対象が首から指先、足先までと広範囲な上、お子様からご高齢の方までその疾患内容は多種多様で、特に高齢化社会に伴い治療の必要な患者数が多いのが特徴です。
運動器に障害があると、患者様の日常生活に制限をもたらすだけでなく、ご本人やご家族のQOL(生活の質)にも関わってくるため、お一人お一人の症状だけでなく生活環境にも考慮した最適な治療をご提案いたします。

● 関節リウマチはどんな病気?
リウマチの初期症状として、「朝のこわばり」と呼ばれる症状があります。これは、朝起きた時に手、指などの関節がつっぱって、思うように曲げにくくなるのですが、しばらく動かしていると普通に動かせるようになります。他の疾患でも朝のこわばりがみられる場合がありますが、1時間以上続くような場合はリウマチの可能性があります。関節リウマチの診断は、2010年に発表された分類基準を参考に行います。関節が1か所以上腫れていて、他に関節が腫れる病気が無い場合に、症状と検査から点数をつけて、6点以上であれば関節リウマチと診断します。
| 中・大関節に1つ以上の腫脹または疼痛関節あり | 0点 |
| 中・大関節に2~10個の腫脹または疼痛関節あり | 1点 |
| 小関節に1~3個の腫脹または疼痛関節あり | 2点 |
| 小関節に4~10個の腫脹または疼痛関節あり | 3点 |
| 少なくとも1つ以上の小関節領域に10個を超える腫脹または疼痛関節あり | 5点 |
| RF、ACPAともに陰性 | 0点 |
| RF、ACPAの少なくとも1つが陽性で低力価 | 2点 |
| RF、ACPAの少なくとも1つが陽性で高力価 | 3点 |
| 6週間未満 | 0点 |
| 6週間以上 | 1点 |
| CRP、ESRともに正常 | 0点 |
| CRP、ESRのいずれかが異常 | 1点 |
上記の合計点数が6点以上である症例は関節リウマチ確定例 (definite RA)と診断されます。
上記の他、血液検査、レントゲン検査から関節リウマチとどうかの診断をします。
検査・診断の結果、関節リウマチと診断された場合は、早期に抗リウマチ薬や生物学的製剤での治療を行います。
ただし、これらの薬は免疫という身体にとって大変重要な機能に影響する薬ですので、副作用には十分留意しながらの投与が必要になります。抗リウマチ薬の中には、効果が期待できる一方で肝臓や腎臓障害の副作用へのリスクが高いものもあり、また、生物学的製剤は免疫の働きを抑えるため、感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。患者様とご家族の方にリウマチ治療の方針と薬剤の特長や副作用について十分ご説明の上、治療を開始してまいります。
つらい痛みに対しては非ステロイド系消炎鎮痛剤などを使用し、また物理療法や運動療法で患部を温めたり動かすことによって、こわばりや痛みを軽減したり、また、関節に障害や変形をおこしている場合は、外科的手術も検討いたします。
入院による手術が必要となった場合は、迅速に適切な病院をご紹介いたします。
①当院では、オンライン資格確認システムにより取得した受診歴、薬剤情報、特定健診情報その他必要な診療情報を活用して診療を実施いたします。
②医療DXを通して質の高い医療を提供できるように、マイナ保険証の推進に取り組んでおります。
③電子処方箋や電子カルテ情報共有サービスなどの医療DXに係る取り組みを推進いたします。尚、これらの取り組みについては、今後計画的に進めてまいります。
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※当院は予約制を取っておりません。直接ご来院下さい。
※労災保険 交通事故による外傷(自賠責保険)の診療はしていません。